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心身症

心身症とは

身体の症状や病気の中で、その発症や悪化させる誘因に心理社会的な要因(感情や性格などの心理的要因や職場や家庭環境などの社会的要因など)が大きく影響しているものを心身症といいます。
心理・社会的な因子の中で最も大きいものは「ストレス」です。このことから、心身症は「ストレスが発症や過程に関わる身体の病気」であると捉えられています。

心身症の原因

心身症の発症や悪化には心理・社会的因子が関わっていると考えられています。そのメカニズムは十分に解明されていませんが、持続するストレスが中枢神経系(脳)を介して、生体機能調節系(身体の状態を常に一定に保つ働きをする生体内システム)に影響を与えます。それがある程度続くと身体の働きや構造に異常をきたすと考えられています。 また、自分の気持ちや感情に鈍感になってしまい、ストレスを抱え込んでしまう人や、過剰適応傾向(ある環境に適応するために、やり過ぎてしまう、無理をし過ぎてしまう)などが心身症を発症する誘因となると考えられています。

心身症が認められる身体疾患の例

心身症が認められる身体疾患
循環器系:高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈
呼吸器系:過換気症候群、気管支喘息
消化器系:過敏性腸症候群、胃・十二指腸潰瘍
内分泌・代謝系:糖尿病、甲状腺機能亢進症
神経・筋肉系 :緊張型頭痛、片頭痛、痙性斜頸、自律神経失調症
皮膚科系:アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹、円形脱毛症
婦人科系:月経前症候群(PMS)、月経異常、更年期障害

心身症の治療

心身症では身体の治療と並行して精神面の治療も行います。 ストレスが病状に影響するため、ストレスを軽減することも必要です。そのためには、自分が抱えているストレスが何であるかを探ります。心身症の患者さんは自分の感情を無意識のうちに溜め込んでしまうことや、うまく言葉で言い表せないような状態に陥っている傾向があります。
信頼できる人に相談する、受診をした際に状況をお話しいただくなど、一人で抱え込まないよう、意識することも大切です。
それに加え、定期的にストレス発散を心がけることや規則正しい生活を送り、ストレスに対する心身の抵抗性を高めることも意識して頂きます。
不安、緊張、不眠などを認める場合は、自律神経のバランスが乱れてしまうため、薬物療法を行うこともあります。

  • 月経前症候群で、気分の落ち込みなどを認める場合は生理前10〜14日前から生理開始日まで抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI;パキシル®、ジェイゾロフト®、デプロメール®、ルボックス®、レクサプロ®)を少量内服することで症状の軽減を図ることもあります。
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  • 院長/山田 佳幸
  • 診療内容/精神科・心療内科
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